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名の通り、なんらかの企画的読み物です。真面目な討論も中にはありますので、よければ意見などをいただけると幸いです。
シナリオの書き方第四弾「設定」
こんにちは、そろそろ5回構成にしたことを失敗だと感じてきた運命です。
そうそう、そういえばアドベンチャーゲームってAVGですっけ?
色々調べてみたら、AVGとADV二種類あるような気がしてならないんですけども。
まぁ、話が逸れましたが置いておくとして、今回は設定です。
設定というのは、物語を演出する上で必要なもので、はっきりと言うと差別化のものであります。
物語の書き方、というのは大まかな意味でのジャンルはあらかじめ出尽くされてしまった感じがあり、そのジャンルの中でも他とは違うぞと見せるために設定というものが絡んでくるのです。
世界にも設定があり、人々の暮らしにも設定があり、その中で存在する組織にも設定というものが存在します。
そして、キャラクターたちにも当然、設定が存在するわけです。
最近、設定と性格を履き違えている人が大量に存在していると思うのですが、実はこれは同一のものです。
設定というのは、そのキャラクターの生きてきたものを簡易にまとめたもの(としてみます。特殊能力の設定でも、それがなければその環境は存在しえなかったわけですから)で、つまりはそのキャラクターの性格や考え方にも繋がるからです。
そこまでリアリティを追求する必要はないんじゃない?と考えの貴方に、よき例を出しましょう。
種から種運命へと変わったキラ=ヤマトくん。
いきなり考え方が変わりすぎです。
彼の性格設定、今までの過去での出来事を踏まえた上で、自分から戦うことはあっても無作為に戦場の被害を拡大させることはしなかったはずです。
それが、種運命では何の考えもなしに戦場に出て行って喧嘩両成敗よろしく武装を破壊し、あまつさえ種運命の中で最高にナイスガイだったハイネ兄貴を殺す原因となったわけです。
今までのキラくんなら、目の前で、自分が原因となって人が死んだことに多少なりとも驚きや戸惑いを覚えたでしょう。
だって、彼にはハイネの兄貴を殺すつもりなんてまったくなかったわけですから(殺すつもりなら最初からコックピット狙ってください)
その上アッサリ、戦場で汚い言葉(というよりは乱暴な言葉でしょうか?「やめろ!死にたいのか!」なんて台詞は種までの彼では絶対に存在しない言葉だったと思います)を吐いたりと、今までずっと応援していたキャラクターの変貌ぶりにガックリ来てしまったのは事実です。
これは、彼を動かしている人間が設定と性格を別々なものとして捉えたことに問題があったと思います。
気弱で優しい性格なのは変わらないでしょう。なのに、種運命での彼は設定に踊らされ、気弱で優しいというものは感じられなくなりました。
え?戦場で人を殺さず武装だけを壊すことは優しいじゃないか?
何を言ってるんですか、それが1番残酷なんですよ。
あれだけの数の武器を全て短時間で壊せるなんて物理的に不可能です。
つまり、残っている武器を持っている人間はどうしますか?
当然、武器を破壊された人間を殺しにかかるでしょうね。それが戦場ですから。
つまり、自分の手を汚さずに周囲の兵士たちを無抵抗で殺させようと、そういうことです。
コーディネイターで優秀な彼はすぐに気づきそうなことですけれどね。
なんだか、モンスターのヨハンを思い出してしまうのですが、それについては割愛。
普通はここまで崩れはしないんですけどね……。
まぁ、個人的な好みではシンのほうが断然好きになりました。
あっちのあのモロむき出しの感情は、とても人間らしいと思います。
子供っぽいところはありますが……って設定の話だった!?
まぁまぁ、つまり、設定というのはそのままキャラクターの考え方に繋がり、そして性格に繋がるわけです。
優しい性格とはっきり言いますが、その優しい性格が生まれる経緯というのはどのような設定があったのでしょうか?
そこに=を求めなければ、人が他人に対して優しくすることなど滅多にないと思います。
理由もなく他人に優しくする人間が普通いるでしょうか?
設定という理由が、人間の考え方の根本にあるのだと自分は思っています。
馬鹿みたいに騒いでる人間こそ、過去にとても辛いことがあって、それでも明るく生きていこうと思っている、とか。
ある人間との出会いが考え方を変えて、誰かのために精一杯生きようとする、とか。
それはもちろん、世界観の設定で多少性格への変化というか、人格そのものへの変化もあるのです。
例えば中世の貴族主義が当たり前だという考え方が世の中にあれば、貴族でないものでも貴族が偉いという考えは当然になるでしょう。
自分はそんなことは絶対にないという人がいるのであればぜひとも一報ください。
はっきりとその考えを打ち砕きましょう。
というかその考えを持てたのも今の環境があってのことですから。
つまり、設定というのはそれを基にすべきものであるのです。
そしてその設定から逸れずに世界観の構築をした上で、そこに生きる人々を自然に活かせなければならないのです。
ちなみに、ウチはちょっと特殊でキャラの性格から設定を構築するというやり方もしています。
このキャラの性格からこういう言動が出る、こういう言動をするということはこういう経緯があり、こういう設定が生まれると。
他にもこのようなやり方をしている方がいるのであれば、少しばかり話してみたいですねぇ。
では、今回はこのくらいで失敬しましょう。
広告の裏:昼ドラの設定と人間描写はすごく秀逸だと思うんだ……間違った方向に。
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