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名の通り、なんらかの企画的読み物です。真面目な討論も中にはありますので、よければ意見などをいただけると幸いです。
シナリオの書き方
はい、皆さんこんばんは、シャンプーよりも先にリンスで頭を洗う派な運命です。
嘘ですごめんなさい。
今回は簡単なシナリオを書く上で知っておくと便利ですよーということを5つくらいに分けて説明しようかと思い、このような企画を立ち上げました。
なお、この方法が全ての人に上手く活用できるかはわかりませんが、大体こうして考えることによって上手い具合に話の方向性を進めることが出来ることは確かなので、物語をこれから自分で考えたいなぁと思う人は見ていて損はしないと思います。
では、第一回目を始めたいと思います。
ここでは、物語を構成する上で非常に大切な主題です。
大学の授業で取ったものの中に、36局面説という話がありました。
人間の感情を36個の要素に分けて主題にする方法……と、認識してもらえれば簡単かと思います。
例えば、愛情、嫉妬、希望などなど、こういうのが36個ほどあるとかなんだとか(講義では20個くらいまで説明してありました)
ようは、主題というのは簡単であれば簡単であるほど、見ている側にわかりやすいということです。
長々しく主題を考えてしまうと、伝えなければいけないものが多すぎて話をややこしくするだけ。
それと、主題とキャッチフレーズとかを勘違いして考えている方が多すぎます。
そんな、何々が何々だからどうだということを主題にして伝えたいなんて考えて書き始めたら、どれをどう伝えたいかなんて不透明になってしまいます。
主題は簡潔簡単明快に。
その主題を隠すという行為をしても面白いと思いますが、そこまで行くともうライトノベルレベルではとても難しい技法になってしまうと思います。
まぁ、そもそもライトノベルというのは手軽に読めて手軽に楽しめるという傾向が強いので、こうした主題を本気で考えるよりも設定をそのまま主題として伝えることが多いと思いますが。
ようはそのままのノリを楽しめるかどうかというだけだと思います。
もちろんラノベを馬鹿にしているわけではないですよ。
そういうやり方で人々の共感を得、読んでいる人たちを楽しませるっていう点では素晴らしいことです。
でも、それって終わった後に、楽しかった以外の何かが残るんでしょうか?
文章が上手い、物語が面白い、こういったキャラクターたちが素晴らしい。
そう思うことは多々ありますね、自分も好きな小説を読み終わったときにこういうキャラは好きだなと思うことがありますから。
でも、結局振り返って、その話がいったい何を伝えたかったのかをしっかりと理解できるでしょうか?
ウチはそういった経験がないんですよ。
ライトノベルというのはそういうものなんじゃないかなぁと思います。
楽しさのみを追求した文章の形。
ウチが目指すものとは違いますけどね。
さて、話が流れてしまいましたが、文章を書く上で伝えるべきことはしっかりと選ぼうということです。
文章というのは、作者という人間の意思を読んでくれる全ての人に伝える表現技法ですから。
言葉や絵などとは違い、感覚で捉えることが難しいものでもあります。
多分、だからこそ伝えるべきものを簡素にして色々な人に伝えるべきなのだと思いますけれど。
さぁ、主題のお話は面白かったでしょうか?
主題の話はウチもまだまだ難しい状態なので、簡単に伝えるとやっぱり出来る限りわかりやすくとしか言えないのです。
でも、多少そういう風なやり方があるんだなと思える人がいれば幸いです。
設定よりも先に主題を決めることが大事ですよ。
では、次回のお話はキャラクターの描き方です。
今度は少し面白いと思います。
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